「医療福祉相談ガイドブック」を読みました。その1

こんにちは!長野市三輪で「おひとり様高齢者サポート・相続遺言」を専門にしている、行政書士の可児(かに)と申します。

先日、身元保証業務のセミナー動画を見ていたところ、メディカルソーシャルワーカーの講師が「医療福祉相談ガイドブック(NPO法人日本医療ソーシャルワーク研究会著 明石書店 2025年)」のことを話題にされていたので、すかさずamazonで購入し、読んでみました。

私は、社会人になってから福祉の現場に関わった経験がなかったので、正直ソーシャルワーカーやケアマネージャーといった方々の業務には馴染みがありませんでした。しかし、身元保証の支援に取り組む以上、こうした職種の方との連携は欠かせないと強く感じました。福祉専門職の方々、そして利用者ご自身にどのようなニーズがあり、どのような困難をかかえ、どうやって克服してきたかという経験値をしっかり共有したいと思い、手に取りました。本来は専門家の読むべき書籍ではありますが、しっかり熟読させて頂きました。知っているつもりでも知らなかったことが多く、非常に勉強になります。

以下は、書籍の重要ポイントの一節です。大変興味深い内容だったので抜粋します。(P25より)

”おひとり様”の課題に対応出来る制度がほとんどないのが現状である。(以下略)高齢者等終身サポート事業者も最近増えてきているが、それらの利用はある程度の資力が必要となる、また、高齢者等終身サポート事業者は監督官庁もなくその運営実態も不透明な団体も散見される。そのため、関係機関で利用者の情報を共有し、金銭管理や諸手続きなど協力しあいながら支援しているのが現状である。

う~ん、これがリアルなソーシャルワーカ・メディカルワーカーの方々の率直な感想なんでしょうね。巷(ちまた)では、まだまだ信頼性が低いということでしょう。なお、「民間の身元保証サービスが高額」と言われていますが、実際はそれに見合ったサービスということでもある訳で、やはり市場での正しい認知が及んでいないという部分もあると思います。

そのあたり(身元保証業界への不信感)については、現在全国団体も発足し、内閣府のガイドラインも急速に普及しつつあります。また、低価格で良質な身元保証サービスは、各事業者が真剣に検討をしているところなので、おそらく今後3~5年でかなりの変貌を遂げていくだろうと私自身は予測しています。

その他興味深い内容が沢山あったのですが、とりわけこの一節は、ソーシャルワーカーの本質をついているのだろうと思います。(P11)

ソーシャルワーカーはクライエントと比べ、圧倒的に社会資源に関する情報や専門的知識を有しています。そのため、ともするとクライエントのニーズを支援者が勝手に判断し、一方的に社会資源を押し付けてしまいかねません。提供される各種給付やサービスは、クライエント自らが選択したものであり、クライエントが権利主体であるという当事者性の確保と保持が重要です。ソーシャルワーカーはクライエントが自ら諸制度や各種サービスを選択できるよう、側面的に支援する姿勢を忘れてはならないのです。

そうですね。知識や引出しが豊富であることはもちろんですが、本当にクライアント(利用者)の望みをかなえる提案なのか、それが最善の選択肢であるのか、その視点を、決して忘れてはならないという事だろう思います。

それならば、我々身元保証サービス事業者は、ソーシャルワーカーと利用者から選ばれる存在でなければならず、ひとりひとりの利用者にとっての最善を提供し続ける存在でなければならないのです。改めて、身が引き締まる思いでした。

まとめ~本書を読んで特に感じたこと>

  • 福祉職の現場では制度対応に困難がある
  • 単に豊富な知識だけでなく、クライアント主体の支援が重要
  • 身元保証事業者として信頼される存在でありたい

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